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「未経験から農の道へ」
農家になった卒業生の援農に行ってきました!Vol.2
2020年12月26日 イベント
農家になった卒業生の援農に行ってきました!Vol.2
~SHARE THE LOVE for JAPAN 2020 ~
アグリイノベーション大学校は大地にやさしい農業を応援している「SHARE THE LOVE for JAPAN(以下、STL)」に学びのサポートを頂いております。
今回は、STLでも開拓者として活躍中の「奈良おおの農園・大野収一郎さん」の圃場に、AICで現在学んでいる受講生7名と一緒に援農に行ってきました。(2020年11月23日実施)
大野さんは2013年にAICの前身となるMFA(マイファームアカデミー)に入学。卒業後、お米の他に、ミニトマト、ベビーリーフ、大和伝統野菜など、年間50品目の野菜は農薬を使わず、自家製堆肥などで育てています。
▶STL 奈良おおの農園・大野収一郎さんのサイト
https://sharethelove.jp/member/member_ohno/
学校の大先輩から学ぶ
今回の参加者7名のうち6名が2020年10月入学の新入生でした。コロナ禍の中、自分のライフスタイルを見直す中で、農業を勉強したい、農家を目指したいと入学された方々です。
援農の内容としてはタマネギの苗の定植を中心に行いましたが、作業前の準備段階から道具の準備まで、とても多くのことをお話して頂きました。
まず、農家としての初期投資について、それぞれの道具の購入にいくらかかったのか、入手方法やその使い道、販売価格とそのコストまで教えて頂きました。
続いて、タマネギの定植では大野さん自作の道具を使い、根を切ったり、葉がマルチに当たらないように短くしたりと、農家ならではの技術も教えて頂きながら、定植です。
その後、大野さんの直売所を見せて頂き、加工や販路開拓の経験などをお伺いしました。
援農に参加した方からコメント
・質疑応答の時間も本当に貴重でした。私は、農家さんの本当の厳しさを一生懸命伝えてくださる大野さんの優しさをとても感じました。
・とにかく、何度もお伝えくださった農家の厳しさ、生半可な気持ちでは後悔をするということが、心の底まで響きました。
・技術的な面でも非常に勉強になったのですが、それよりも就農するにあたって初期投資が高い事、また投資に見合ったリターンを得るには時間がかかる事、自然災害、コロナなどの予測不能な事態、販路の開拓の難しさなどリスクが高い事を赤裸々にお話いただき目の覚める思いがしました。
・加工をするにあたり、自作と外注の違い(メリット・デメリット)を知ることができ、将来像をイメージすることができた。強い志を持って就農へ向けた行動をしようと思う。
AIC事務局アテンドスタッフより
現役受講生の皆さんが、実際に就農する上で必要な心構えやお金のことなど、厳しさを本気で教えていただきました。楽しいだけではない農業の難しさを肌で感じることで、目の色も変わり、残りわずかな学びの時間もこれから視座が高まるのではないかと思います。大野さんには卒業生として、様々な面でお世話になっており、これからもAICのネットワークの支えになっていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。大野さん、ありがとうございました。
SHARE THE LOVE for JAPANでは、アグリイノベーション大学校現役生へのサポートのみならず、卒業して新規就農した農家の方を「挑戦者」として迎え入れ、自然に寄り添う農業をしたいという志をサポ―トしてくださっています。