農業経営
農業界の歩き方を学ぶ。
農業を「経営」と「社会」から理解する。
自分らしい農業人生を決め、歩むためには「考える力」が必要です。
夢だけを語るには農業を取り巻く環境は厳しさがあるのも現実です。
就農するなら経営計画。ビジネスなら事業計画。農業で社会貢献したり、ライフスタイルに農業を取り入れて楽しむためにも、業界や農業経営の仕組みを知ることで、活動をより効果的に進められます。
農業経営を学ぶことは、自分らしい農業人生を歩むためのガイドブックの役割を果たします。目的地を決め、行きたい場所に行くために何が必要か考えていきましょう。
業界全てを見渡して考え抜いた独自カリキュラムと、トップランナー講師によって、あなたの農業人生の可能性を最大化します。
経営講義の内容
農業経営講義では、「Aシリーズ：経営から理解する」「Bシリーズ：社会から表現する」の大きく２つに分かれています。どんな農業人生を決めるにおいても必要なカリキュラムを全16講義に詰め込みました。A・Bシリーズの両方を学ぶことにより、あなたらしい農業の第一歩となるマイプランを作っていきましょう。
自分が農業やビジネスで
やりたいことを追求
カリキュラム内容
農業経営
- 【農業経営とは】
- 【農業経営の制約条件】
- 【農業経営の発展可能性】
経営戦略
- 【経営戦略のつくり方】
- 【ビジネスモデルのつくり方】
- 【経営・ビジネスの高度化】
- 【A シリーズ まとめ】
- 就農
- 利益や機会を最大化する戦略が考えられる
- ビジネス
- 農業経営の構造を理解し、事業が展開できる
- ライフスタイル
- 自分の目指すスタイルの価値を考えられる
マーケットや消費者、社会に
求められていることを探求
カリキュラム内容
農業経営
- 【マーケティング】
- 【業界構造、販路選択】
- 【ブランディング】
経営戦略
- 【農業と食】
- 【農業と社会・地域】
- 【農業界のトレンド・未来】
- 【B シリーズ まとめ】
- 就農
- マーケットを理解した上で戦略を立てる
- ビジネス
- 業界や地域の課題を知り、プランを検討する
- ライフスタイル
- 農業の社会的価値を知り、関わり方を見つける
講座内容
経営やマーケティングを自分のものにして、農業界を楽しもう
経営やマーケティングを学べば、みなさんの夢や目標を、社会や経済の中で実現できるようになります。一部のビジネスマンだけが扱える、むずかしいものではありません。AICでは、みなさんがそれぞれのレベルで理解でき、実践に活かせる、農業に特化した経営講義を用意しました。バランス栄養食のような、珠玉のシリーズ講義をお楽しみください。
- 株式会社ファームサイド 代表取締役
阿部梨園 マネージャー - 顧問 佐川 友彦
主な講師
-
西辻一真（ニシツジカズマ）株式会社マイファーム 代表取締役CEO -
原田佑嗣（ハラダユウジ）公認会計士 & 税理士 -
佐川友彦（サガワトモヒコ）ファームサイド株式会社 代表取締役
阿部梨園マネージャー -
上田悠太（ウエダユウタ）株式会社マイファーム
西辻一真（ニシツジカズマ）
株式会社マイファーム 代表取締役CEO
1982年福井県生まれ、2006年京都大学農学部資源生物科学科卒業。
大学を卒業後、1年間の社会人経験を経て、幼少期に福井で見た休耕地をなんとかしたい！という思いから、「自産自消」の理念を掲げて株式会社マイファームを設立。
その後、体験農園、農業学校、流通販売、農家レストラン、農産物生産など、独自の観点から農業の多面性を活かした種々の事業を立ち上げる。2010年、戦後最年少で農林水産省政策審議委員に就任。2014年、内閣府国家戦略特区農業特区委員就任。2016年、総務省「ふるさとづくり大賞」優秀賞受賞。
石原北斗（イシハラホクト）
アグリイノベーション大学校 学長
東京農業大学大学院農学研究科修士課程修了。約2年間にわたりケニア農村部に滞在し、在来農業に関する研究を行う。また、在学中に東京都稲城市で有機農業を実践。専門商社で中国や東南アジア、中南米における農産物の開発輸入に携わったのち、2012年4月にマイファーム入社。現在はアグリイノベーション大学校の学長を務めながら、農業を軸とした企業コンサル、マイファームの新規事業室、海外事業展開を担っている。2018年より、同社執行役員就任。
農業は総合産業である、と、私は考えています。農業では、小学校の時に、学校で教わる全ての科目―――国語、算数、理科、社会、生活に、図画工作―――それらすべての知恵と知識を、総動員して取り組む仕事です。総合的だからこそ、それぞれの得意分野を生かした農業スタイルを見つけることが非常に重要です。
農業でお金もうけをしたい人もいれば、農業によって地域貢献をしたいという人もいますし、自然と触れ合える幸せを第一に考える人もいます。 ぜひ、はじめの一歩として、「自分らしい農業のはじめ方」を見つけてください。
浪越隆雅（ナミコシタカマサ）
株式会社マイファーム 専務取締役
1984年香川県生まれ
2011年マイファームに参画
マイファームの各事業の立ち上げに寄与しつつ、その経験を活かしながら国内外の企業や行政を対象とした農業アドバイザリー業務に幅広く携わる。
2018年マイファーム中国法人、上海吾亦农业发展有限公司 董事長に就任。
将来の夢は、世界の農に新しい常識をもたらす事。
上田悠太（ウエダユウタ）
株式会社マイファーム
1986年熊本県生まれ、岡山大学農学部卒。
JA勤務を経て、株式会社マイファームへ入社。
JA勤務時に得た知識、問題意識をもとに体験農園の開設や新規就農者、農業参入を検討する企業への農地取得の支援を担当するほか、都市農業の振興、まちづくりにおける農地/緑地の活用など、都市住民が農とふれる接点を増やす活動に従事。
『おもしろいが一番強い気がする』をモットーに農業のおもしろさをドンドン発信している。
佐川友彦（サガワトモヒコ）
ファームサイド株式会社 代表取締役
阿部梨園マネージャー
1984年生まれ。東京大学農学部、同修士卒。外資メーカーDuPont社の研究開発職を経て、2014年9月より阿部梨園に参画。農家が苦手な経営に関するオフィス機能を担当し、ブランディングや広報、販売など営業面も担う。スマート経営で、直売率99%超を達成。阿部梨園の改善事例300件を公開するクラウドファンディングを実施し、300人以上から約450万円の支援を集める。オンラインメディア「阿部梨園の知恵袋│農家の小さな改善事例300」として無料公開。その後、ファームサイド株式会社を起業。講演活動や経営コンサルティングで、農家の経営体質改善を旗振りしている。2020年9月、ダイヤモンド社より『東大卒、農家の右腕になる。小さな経営改善ノウハウ100』を出版。
農業の現場は課題の山です。しかし、言い換えればこれは成長の可能性、ポテンシャルの山とも言えます。課題解決できればまだまだ伸びしろがあり、生産も経営も自分の思いのままにできる、数少ない自由度の高い産業です。皆さんの思い、経験、スキル、アイデア…すべてを動員して、日本の食卓や豊かな農地を守りながら、農業というフィールドで存分に自己実現していただきたいと思います。アグリイノベーション大学校にはそのために必要なすべてがありますから、安心して飛び込んでください。仲間になってくださることを期待して、現場でお待ちしています。
黒瀧秀久（クロタキヒデヒサ）
東京農業大学生物産業学部自然資源経営学科教授
平成元年 東京農業大学生物産業学部産業経営学科専任講師
平成7年 東京農業大学生物産業学部産業経営学科助教授
平成12年 東京農業大学 博士(農業経済学) 取得
平成12～13年 米国ミシガン州立大学農業・自然資源学部客員教授
平成17年 東京農業大学生物産業学部産業経営学科教授
平成18年 中国南京農業大学中華文明発展研究院客員教授(農業史)
平成26年 東京農業大学生物産業学部長
現在 東京農業大学生物産業学部自然資源経営学科教授
【過去の委員歴任】
北海道総合開発委員会委員、北海道森林審議会委員、日本農業経済学会常務理事、 林業経済学会評議員、北海道農業普及学会理事等、全国農学系学部長会議副会長、地域活性学会理事
【主な著書】
『日本の林業と森林環境問題』八朔社(2005年)、『弘前藩における山林制度と木材流通構造』北方新社(2005年)、『榎本武揚と明治維新－旧幕臣の描いた近代化－』岩波書店(2017年)
皆さんは多くの社会経験を経て、本大学校に入学されましたが、わが国の農業は、大きな転換点にあり、さらに、担い手の多様性も求めれてきています。
すでに社会で学ばれた多くの知見と多くの人が未知である農業という分野を融合させたハイブリッドな農業に対するアクションを起こしていただければ幸いです。
日本の経済は農業を離れ、Society5.0を迎えつつあると言われておりますが、人々のの基礎には生命を維持する大自然とのかかわりとしての農業はどのような社会においても消えることはありません。
東京農業大学の横井時敬先生が語った「土に立つ者は倒れず、土に生きるものは飢えず、土を護るものは滅びず」という言葉を常に思い出していただき、この学びを深めて、新しい農業の転換点にチャレンジしていただくことを祈念しております。
原田佑嗣（ハラダユウジ）
公認会計士 & 税理士
1981年京都市生まれ。会計士二次試験合格後、監査法人トーマツに入社。農業を手掛ける上場会社の監査を担当し、農業をビジネスとして続ける難しさに直面する。2013年の独立後は、主に税務顧問として関西一円の数多くの農家を担当する傍ら、全国各地の自治体などで財務や経営に関する講義も担当する。新規就農者が恵まれた条件下で就農できる環境を整備する必要性を説き、逆転の発想で離農者支援にも力を入れたいと意気込む。
折笠俊輔（オリカサシュンスケ）
公益財団法人 流通経済研究所 農業・環境・地域部門 部門長
福島県郡山市出身。早稲田大学商学部卒業、筑波大学大学院ビジネス科学研究科修士課程修了。
精密機器メーカー（営業職）を経て、2010年より現職。日本農業経営大学校 非常勤講師（マーケティング・営業戦略）小売業の購買履歴データ分析、農産物の流通・マーケティング、地域ブランド構築、買物困難者対策、地域流通といった領域を中心に、理論と現場の両方の視点から研究活動・コンサルティングに従事。
今、農業は危機であるがゆえに注目されています。テクノロジーの革新ばかりが脚光を浴びていますが、それらを操り「つくる人」がいなくては、産業は成り立ちません。 「つくる人」を育て増やすことが最も重要なテーマであると私たちは考えています。 「農業をやってみたい」と思った人が、 誰でも自由に、自分のタイミングで、農業を学ぶことができる機会を提供したい。そうした思いから、私たちは「アグリイノベーション大学校」を開校しました。
やってみたいと思った時が、スタートラインに立った時です。ぜひ私たちと共に学びましょう！