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「未経験から農の道へ」
卒業生ブログ|オリンピックイヤーからはじめる・JGAP取得ログ in 横浜農場 第0回
2020年2月25日 卒業生のおたより
卒業生ブログ|オリンピックイヤーからはじめる・JGAP取得ログ in 横浜農場 第0回
執筆:関東第12期卒業生 矢部 茂さん
アグリイノベーション大学校(以下、AIC)横浜農場で、JGAP認証を取得せよ!という厳命(かどうかはわかりません)
が雲の上から下った!
実践からの気づき・学びを重要視するAICは、事務局長1名、スタッフ1名のJGAP指導員(ただしペーパードライバー)、卒業生のJGAP指導員(ただしペーパードライバー)という心もとないリソースと、1年という時間の中で、このミッションを達成できるのか!?
という「気づきと学び」「挑戦~反省~挑戦」の対話形式の記録です。あきらめない!
- ちなみにJGAPとは?
「JGAPは、食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる認証です。
第三者機関の審査により、JGAPが正しく導入されていることが確認された農場には、JGAP認証が与えられます。適切に管理されている農場だから、安全な農産物を提供することができます。
JA等の生産者団体の単位で認証を取ることもできます。
JGAP認証農場は、消費者の皆さんにとっても、農産物バイヤーの皆さんにとっても、安心して購入・取引できる農場です。
良い農産物選びは、良い農場選びから始めましょう。」
以上、日本GAP協会から抜粋
- 登場人物
・アグリイノベーション大学校・事務局長:萩原さん👦
横浜農場担当:AICの事務局長としてシメるところはキッチリとシメる。
・アグリイノベーション大学校・事務局:小野寺さん👧
千葉・埼玉農場担当:AICの才媛。ほんわかしているイメージ(当社比)だが、農に関しては鬼軍曹らしい。JGAP指導員(ペーパー)
・アグリイノベーション大学校・卒業生:くまさんふぁーむ・矢部🐻
江戸川区に生息しているくまみたいなAIC関東12期生(卒業済み)ブルーベリー農園とJGAP指導員をセットでやりたい。JGAP指導員(ペーパー)
※くまさんふぁーむは現在農地探し中のため、バーチャル農園(なんだそりゃ?)です。
- 2020年1月16日:赤坂見附・東京農村4F会議室
👧小野寺:お疲れ様です。さっそく始めますね。実は、今回のJGAPの取得については、京都の農場でやろうと思ってたんですが、私の異動でのびのびになってて・・・。
どんな感じで進めていきましょうかね。
🐻矢部:僕のほうは、前職やめて今フリーランスエンジニアなんで、時間的余裕あります。まず横浜農場に指導いく前に、計画たてましょう。指導は複数回いって、その後審査ですよね。
まずは現状についての評価ですよね。120項目以上の要求事項がありますので、まずはアセスメント。そこからですよね。
👧小野寺:(アセスメントを)農場の中のスタッフが全部やるのは、ちょっと難しいですよね。
🐻矢部:なので、我々がいって道筋をつけさせていただくことが重要だと思います。それが我々の学びにもなりますし。ただ、本質的には、農場スタッフがJGAPの意義を理解して、認証取得だけじゃなくってPDCAを回していくプロセスがJGAP、ということを腑に落としていただくことが重要だと思っています。
ぶっちゃけ、このへん、我々が指導にいくより、JGAP指導員研修をスタッフが受けていただくことが一番てっとり早いかとも思うのですが・・・・。
👧小野寺:たしかに、時間が許せばそれもありなんでしょうが、農場スタッフは植物を相手にしてますので、なかなか時間もとれず、また、マイファームとしてJGAP推進は必須だと思ってますし、農場スタッフであれば、理解を深めてもらって、トレーサビリティもきっちりやれると思っています。
🐻矢部:たしかに!鬼教官(横浜農場の千葉先生・すいません)の教えをうけたスタッフであれば、キッチリやれる!?(笑)
👧小野寺:たしかに・・・・、確実に取る方向ですねぇ・・・・(笑)
👦萩原:そうですね、それは、もうまちがいなく。取りにいきます!(力強く)
🐻矢部:(ナニを取るんだ・・・・汗)
👧小野寺:去年のうちにできなくって、今年はなんとしてもやりたいんです。どうすすめたら達成できるんでしょう。
🐻矢部:ゴールの日時を決めることですよね。
👧小野寺:いままで、横浜の生産管理は紙媒体だったんですが、今後アグリノートさんでいくことで
簡素化したいとおもっているんです。ただ、審査には過去三か月の記録が必要で、その他の要素も考えると、なかなかスケジュールも立てにくいです。
🐻矢部:ものごとは遅れるものですし、特に農業は植物・天候相手ですから、ある程度スケジュールにバッファもみたいですよね。マイファームさん決算いつですか?
👦萩原:8月です。
🐻矢部:あ、じゃあ3月から下期スタートですよね。であれば半期の活動としてやれるのでは?
👧小野寺:ちなみに、生産記録ですけども、農場の生徒さんつくった野菜を直売所なんかで販売する場合に、生産記録を求められると、私たちが紙媒体から抽出してレポートを作って出してたんです。
そのような状況で、なかなか記録が未整備で、生徒さんたちに開示しにくい状況だったんです。なので、このタイミングで近代化したいんですよ!(力強く!!!)
🐻矢部:スケジュールですが、それでは半期を目標に指導しましょうか。審査はいつぐらいが?指導が半年だと、審査は9月ということで、繁忙期ですよね。
👧小野寺:審査は忙しい時期にやると、スタッフさんが厳しいと思います。できれば、審査は冬にやりたいと思ってます。
🐻矢部:では次の決算時期までに指導して準備。次の半期で審査認証までもっていく流れでいきましょう。ほぼ1年計画で、ゆとりをもってすすめられるのでは?
👦萩原:もう進めていくことで、3月着手ですよね。
🐻矢部:認証うけるときに、初回はいつでもいいけど(ただし、審査をうける品目が、圃場に存在していることが必要)、次の審査から、主力の野菜の繁忙期にやるんですよね。実に実践的なルールですが、しんどいですよね。
👧小野寺:それから、審査を受け続ける事はコストにもなりますが、学校としては、とてもいいことです。
🐻矢部:そうですよね。これ学校でやってGAP学べる場を毎年の維持審査や更新審査、また指導の現場を見学することだけでも、すごく魅力的なコンテンツになるんじゃないですか?
👧小野寺:学校でやっているレベルをみれば、「こういう管理の仕方なんだ」と生徒さんにわかってもらえるとおもう。
🐻矢部:そうですね。実際の現場での学びは大きいですよね。僕も、指導員資格を受けたあと、昨年末に、GAP総研武田さん講師の研修を茨城の牛久の農場でうけてきたんです。
現場があるとすごくいい学びになりますよ!そこでは、記録は紙ベースでした。
感銘をうけたのは、設備の刷新とかは必須ではなく、今の手持ち施設を活用して知恵と工夫で安全管理をする、愛をもって指導することが必要です、とのことでした。
👧小野寺:掲示物を貼るだけですむような項目もあります。京都にいるときに張り紙とかつくったんです。
🐻矢部:すごい!できる女はちがう!
👦萩原:すごくできます!
🐻矢部:とはいえ、貼るだけでなく、繰り返し繰り返し、教育しないと。そして、それが効果があるかどうか、研修記録をきっちりとっているのか聞かれますよね。
大手の流通さんが取引基準にGAPを条件づけることを始めているんですよね。大きなところがルールを変えると、競合もそれに追随するんですよね。
ISO9001が日本に導入された時期も、同じようなことありましたよね。
めんどくさいなーっていいながら、大手が取引条件につっこんできたので、猫も杓子もISOでしたよね。萩原さんご存じと思いますが、年齢的に。小野寺さんは、年齢的にわからんですよね(苦笑)
結局おんなじなんですよ。
輸出ということ考えると、どうしても安全安心をいわないとダメで、放射能のチェックも含めての
安全安心の確保、でJGAPという流れですよね。
👧小野寺:話を戻して、月一回打ち合わせを持って、集まりながらやっていきたいです。夜に事前打ち合わせして、翌日以降、農場に行く感じでいけるといいのかなーって思います。
👦萩原:農場スタッフは一人いればいいですか?それとも、全員いたほうがいいですか?
🐻矢部:結局それってまた伝言ゲームになるので、スタッフ全員いたほうがよろしいかと思います。植物相手なので、農場スタッフの動きをみて、全体のスケジュールを組み立てないと、と思います。
👦萩原:二人いたほうがいいですね。
🐻矢部:絶対いいと思います。
👧小野寺:設置している什器など、ものを動かす必要がでてくるとおもいます。
🐻矢部:ありますね。ネズミさん、猫ちゃんはいってくる道筋を病気の感染を避けるために、ふさがないと。研修を受けた農場では、大きなネットを農機具置き場の中につるして、四隅にネズミ捕りをつけてました。罠にひっかかってなければ、ネズミはいない、という確認のために。まさに、知恵と工夫ですよね。造作もいるかもですが、お金をがっつりかけるのでなく、できる範囲で工夫する。
👧小野寺:審査のあとに改善点の指摘があり、期間内に改善すれば認証されるので、まずは、やってみることが大事だと思います。一回現地の状況を見ないとですね!
🐻矢部:そうですね!それでは、とりあえずAICをまずは、卒業させていただき(AIC卒業式は2月16日)そのあとのタイミングできれば・・・・(笑)
👧小野寺:現地でやることと、事務系のこととありますよね。
🐻矢部:事務系といえば、このJGAP基準書はサンプルたくさんのっている親切設計ですよ。
👧小野寺:すぐできるものもたくさんある。
🐻矢部:すごいなー。小野寺さんできる女ですよね!
👦萩原:そうなんですよ、めちゃくちゃできる女ですよ!
🐻矢部:千葉農場でけっこうテンパって・・・・・・(笑)
👧小野寺:(スルーして)JGAPの指導員研修の時にテンプレートもたくさんいただいてますので、これを活用していけるんですよね。
🐻矢部:研修の際のオリジナル資料がすばらしくって、研修する団体によっていろいろ違うみたいですよ。
あと、IT系のツールつかうのもいいんですが、それを使いこなせる人でないと、だめってこともあるようです。農場だと、海外研修生もそこそこいるケースもあるので、それを考える状況も多々あるようです。
👧小野寺:なるほど、京都の時、私すごく欲張っていたんですね。JGAPを学校としてとるというスタンスで考えてあっぷあっぷしちゃってたんですね。
👦萩原:学校でやることで、JGAPのレベル感というか空気みたいなものも学べる。
🐻矢部:横浜農場で取得する=次年度は、JGAPに興味ある人が横浜に殺到する。
👧小野寺:私は、JGAP研修を岐阜の農業高校で受講したんですが高校自体がJGAPとりたいから主催したようでした。
とにかく、ちょっと一回見にいきましょう!作るものきめてやりましょう!
- まとめ
・まずはやろうぜ!
・次回2月21日に横浜にみんなでいって打ち合わせ!(2月18日にその後変更になりました)
・アグリノートはつかうよ!
・半期指導・半期審査というスケジュール感。
・とにかく学んで・出力して・共有するよ!
第1回に続く(乞うご期待!🐻👧👦)