土と命に学ぶ村田 寿政さん・紘子さん

アグリイノベーション大学校
卒業生のはじめの一歩ストーリーVol.1

土と命に学ぶ村田 寿政さん・紘子さん

土と命に学ぶ村田 寿政さん・紘子さん
  • 村田 寿政さん・紘子さん
  • 2012年 ご夫婦でアグリイノベーション大学校へ入学
  • 2015年 東京から熊本県南阿蘇村へ移住を決意
  • 2016年 同地で新規独立就農

東京から南阿蘇村に移住し新規就農

第1回目は、東京から熊本県南阿蘇村へ移住し、2016年から新規就農をはじめたアグリイノベーション大学校第二期卒業生の村田寿政さん・紘子さんのストーリーをご紹介します。

阿蘇山の大自然に囲まれた景色
阿蘇山の大自然に囲まれた景色

農業をしたいと思ったきっかけは東日本大震災

私たちが農業をしたいと思ったきっかけは東日本大震災でした。当時、私(寿政さん)は東京でグラフィックデザイナーとして、朝早くから日付が変わる夜遅くまで働いていました。日々を過ごす中で、朝から晩までの働く時間をお金で買っている感覚がどうしても自分の中でもしっくりこなく、疑問に感じていました。

当時は二人とも関東で働いていましたが、震災をきっかけに、本当に自分たちの生活はこのままでいいのか、今後どうしたらいいのか、何か自分たちで生み出せるような生き方をしていきたいと思い、ひとつの選択肢に農業がありました。実際にいきなり農業に足を踏みう入れるにはハードルが高いと思っていたので、働きながら農業に触れるきっかっけを探していたところ、アグリイノベーション大学校を見つけました。

空港方面と南阿蘇村をつなぐ俵山トンネル
空港方面と南阿蘇村をつなぐ俵山トンネルも震災の影響を受けたそうです。

1年間、アグリイノベーション大学校に通う中で、自分達の気持ちが「しっかりと農業」をやるという方向に定まったので、今住んでいる南阿蘇にご縁あり移住することを決意しました。実は紘子の実家が宮崎県高千穂だったので、熊本空港から高千穂に向かう途中、いつも通る南阿蘇の風景がすごくきれいで、いつか農業をやるならここだなと感じていました。一年間の農業研修を経て、今年9月から独立新規就農。熊本に移住しても地震に合い、震災続きではありますが色んな意味で全部が自分たちにつながっていくという前向きな気持ちです。2017年の春から夏にかけて、自分達のやりたい少量多品目の宅配セットのスタートがきれるよう準備を進めています。

南阿蘇村にはリノベーションした小屋などを活用したオーガニックセレクトショップが点在している
南阿蘇村にはリノベーションした小屋などを活用したオーガニックセレクトショップが点在している

「農業」とは自分との対峙です。
すべてが自分に戻ってくる。
自分がもういいやと思ったらそこまで、
もっとやろうと思えばもっとやれる。

将来の目標は農業の寺子屋

今私たちがやりはじめた農業は、最初はとにかく二人がきちんと食べていけるということを目指してやっていますが、私たちの最終的なゴールはアグリイノベーション大学校に入学したときの経験がもとにあります。私が農業を学ぶ中でとても衝撃を受けたことは、おくらの生え方です。下向きで生えていると思っていたのですが、上向きで生えていました。おくらという野菜を知っていたが、知っていたつもりが何も知らなかったことがショックでした。自分の年で知らないということは、子供たちも知らないと思います。

私たちは食べていける農業の先に、農業の寺子屋をやりたいという目標があります。畑に子供達が集まって、例えばレタスがどうゆう種からできていて、実際種を撒いたときに、どのような過程で、どういった芽がでてどういった成長過程でレタスの形になるのか、そこのレタスからどうやって種ができるのか、一連のサイクルを学べる場を将来的につくりたいです。子供だけでなく大人も学べる場所。まずは自分達がベースである農業を生業としてやっていけるようにがんばっていきたいです!

南阿蘇での新規移住者は同年代も多い
南阿蘇での新規移住者は同年代も多い

動物の鳴き声が聞こえる暮らし

移住して新規就農することは、私たちにとって大きな決断でした。しかし、実際飛び込んだらなんとかなるようになっている、なんとかなる、なんとかならざるおえないようにります(笑)東京は東京の魅力がある。見るものや行く場所や情報がたくさんあります。ただ、私達はある程度東京の暮らしにおなかがいっぱいになっていました。

今、農作業していていると、ふとした瞬間に小鳥、きじ、鹿が鳴く声が聞こえます。車も走っていない奥の畑では風の音、ばったが飛ぶ音も聞こえます。贅沢です。まだしっかりと基盤はできていませんが、長く二人で続けて、生きていく生活の中心、生活そのものにしたいですね。農業はサバイバルというイメージではいましたが、自分との対峙です。自分がもういいやと思ったらそこまで、もっとやろうと思えばもっとやれる。すべてが自分に戻ってくること、よくも悪くもおもしろいです。

今は幸せです。現実的に農業での収入はまだ得られていないが、そのことにで荒んだり、気持ちが下がったりしません。自分の体をふるに使って、1日特に縛りもなく仕事ができるのは最高。自分たちがやりたいことで結果的に稼げたらいいなと思います。2017年、今年は宅配セットを応援してくれるみなさまに届けたいです。

南阿蘇の豊かな水源
南阿蘇の豊かな水源
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